• 東京・新宿・奥神楽坂にあるお琴教室・三味線教室

ゴールデンウィーク辺りから、ありがたい事に体験レッスンのご予約を多数頂き、新しい出会いに喜び、新しい曲の仕込みに苦戦し、仏画の仕上げに夜を徹し、記事の更新をしたいと思いつつ、そうこうしているうちに1ヶ月はあっという間に過ぎ去りました。

日中は夏のような日差しが照る事もありますが、朝夕は涼しい風を感じ、梅雨の前の気持ちの良い気候を楽しんでいます。

今日は少し前に、京都大原の春を撮影したくて訪れた時の事をご紹介したいな、と思います。

なぜ大原なのか…そうです、平家物語灌頂の巻の一節、「大原御幸」をアニメーションに描きたくて、

この春の季節を待って居たのです。

「大原御幸」とは何なのか、簡単にあらすじを記しておきたいと思います。

平清盛の娘であり、安徳天皇の母であった建礼門院が、壇ノ浦の戦いに敗れ、海に身投げしたのですが、源氏の侍に引き上げられ、命を永らえます。

建礼門院は出家して京都の山奥「大原」にある尼寺「寂光院」に身を寄せ、一門を弔い、仏に仕えるようになります。

春が終わり、夏を迎える頃、建礼門院の夫であった高倉天皇の父、後白河法皇が、輿に乗って建礼門院を訪ね、再会をする。

簡略に言うと、こういう内容のお話なのです。

お能の演目になっていたりしますので、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、

このお話を、琵琶と箏で語る演目を、私の敬愛する演奏家、坂田美子さんと稲葉美和さんが作曲されました。

私はこの演奏を初めて聴いた時から、その素晴らしさに心を奪われ、どうしても弾いてみたくて、楽譜を譲って頂いたりしたのでした。

ありがたい事に、この曲を、きたる2022年11月2日(水)、練馬・観蔵院本殿にて、披露させて頂く機会をいただきました。

この楽曲の素晴らしさを、聴いて頂く皆様に、どうしたら伝える事ができるだろうかと考えた時に、何とかして分かりやすいアニメーションに出来ないだろうか?

と、思いついたのがもう2年も前になります。

コロナが蔓延して、移動も自由にならない生活が続いていましたので、

今年4月の終わり、「大原御幸」の季節に、大原・寂光院へ足を運ぶ事が出来て、本当に嬉しかったです。

前置きが長くなりましたが、京都大原・寂光院の日帰り旅、美しい写真も撮れましたので、ご紹介したいと思います。

まずは到着後、ランチに立ち寄ったのが、京都駅直結のホテルグランヴィア京都、和食・浮橋

やっぱり京都に着いたら、和食が食べたくなっちゃいます♪

こうして外食する事もコロナ期が始まって以来、すっかり減ってしまい、久しぶりの事でした。

美味しく堪能させていただきましたよ。

そしてレンタカー。これも京都駅近くの日産レンタカーです。近いので時間を有効活用できて、便利!!

なんとゴールドカラーの車でした。「寂光院」に向けて、いざ出発!

30〜40分ほど車を走らせると、大原に到着です。この距離、平安・鎌倉時代に輿を担いで行ったとしたら、どれほど遠かった事だろう?1日8千歩ほど歩いて大満足している私からすると、気の遠くなる距離です。

途中何処かの寺院に泊まったとの記録もあるそうで、さすがに京都中央部から山道をたどり、日帰りで御幸するのは無理と思われます。

寂光院の山門をくぐり、2羽の蝶々がお出迎えしてくれました。

階段を登り、お茶室に続くお庭を眺めます。

そして、本堂へ続く、次の門をくぐると、そこに広がるのは、桜の波の花でした…。

後白河法皇が寂光院に到着して詠んだ歌

「池水に汀の桜散りしきて 波の花こそ盛りなりけれ」

これです!この「波の花」とは一体どいうものなのか。なぜ法皇がこの歌を詠んだのか、

この景色を見て納得しない人が居るでしょうか!!

実物を見た感動。フ・ル・エ・ル(ガクガクブルブル)

琵琶と琴のアンサンブルをしながら、「なみの花こそ盛りなりけれ〜〜〜」

と、何度歌った事でしょう。どんな風景なのか、思っていた景色が、こんなに美しいものだったとは、

感激でした!!これを見るために、ここに来たのだ。

この春の景色を描きたいが為に、ここに来たのです。

そして誓います。

この美しい景色を、何とかして楽曲を聴いて頂く皆様に届けたい。

琵琶と箏の音色と共に。

何とかなるでしょうか?いえ、何とかします。。。

そして今日は、大好きなメロンの頂き物をしました。

マイケルさんも興味津々。

卵焼きを作ろうと思ったら、双子ちゃんの登場。

最近双子ちゃん付いてます♪

今日は旅から帰ったヒヨドリのピヨちゃんも会いに来てくれて、穏やかな良い気候を楽しんだ1日でした。

奥神楽坂は、今日も平和です。