急に気温が下がり、日中も凛とした空気が心地良い中、琵琶奏者の演奏仲間&お友達の森葉子ちゃんと、ホテル椿山荘東京の、クリスマスアフタヌーンティーへ行ってきました。
来年1月に予定している、ここ椿山荘でのお弾き初め会の打ち合わせを兼ねた、忘年会でした。
葉子ちゃんは、今は琵琶奏者ですけれど、ちょっと前までは、お琴とお三味線も一緒に楽しんでいた仲間ですから、舞台経験も豊富で何かと心得ていらっしゃる方なので、お手伝い頂けるのは大変ありがたい事なのです。
さて、椿山荘のロビーはクリスマス一色で、夢のような世界。
予約の時間まで少しお庭をお散歩しました。
平日という事もあって、いつもよりずっと空いているお庭を、ゆっくりと散策させて頂き、美しい紅葉を楽しみました。
どこか、小石川植物園の雰囲気にも似ていて、都心とは思えない空間は、いつ来ても贅沢だな〜と思います。
そして、可愛らしいアフタヌーンティーのスコーンやデザートを頂きながら、久しぶりのお話がとっても楽しくて、時間があっという間に過ぎてゆきます。
会のタイムスケジュールや、曲の事、参加して下さる方々のお話や、七五三祝いの子供達の合奏練習や衣装の話など、色々聞いていただきました。
そして、もう来年秋の演奏会の話題も。
まだどうなるか分からないのですが、こんな事やあんな事、出来たらいいね。という夢語り。実現させる為にはどうしたらいいかな?とかとか…。とにかく話は尽きないのでした。
さて、毎月行っているお弾き初め会の合奏練習では、子供達は振袖を着てお琴を弾く練習もしています。とっても頑張っているんですよ。
子供には難しい「押し手」(絃を指で押して音程を調節する事)も、今では遅れる事なく、素早く出来るようになりました。
古典的なお琴の調絃とは異なる、現代的な音階で、ジブリメドレーにも挑戦して、こちらもだいぶ上達してきました。
待ち時間や休憩時間にお茶を頂いたり、看板猫のマイケル君もおもてなしに参加です。
ご来場頂くお客様にも、曲の内容が分かるように、時間が許す限り動画の準備も進めています。
子供達の簪も、作っちゃいました。まさかこんな所で、フラワーアレンジメントのワイヤリングの技術が生きるとは!何年経っても、手が覚えていました。
準備がとっても楽しくて、ワクワクする事ばかり。
合奏練習が終わると、みんな帰ってしまって、マイケル君はちょっと寂しそう。
お話は遡り、11月の出来事ですけれど、観蔵院での演奏会の楽曲を使用させて頂いた、私が敬愛する作曲家であり、箏曲演奏家の稲葉美和さんの演奏会に行ってきました。
稲葉さんとは、4月に宮城会全国大会の舞台でご一緒させて頂き、それは本当に嬉しい出来事でした。
文京区大塚にある、GRECOというライブハウス。お食事とお飲み物も、とても気が利いていて美味しかったです。
この日は津軽三味線の小野越郎さんと、稲葉さんによる、音域の広い二十二絃箏と、低音の十七絃のコラボレーションでした。
津軽三味線は、勇壮で激しいイメージがありますが、小野さんの津軽三味線はとても繊細で優美な音色。心に囁きかけるように沁みてきます。
稲葉さんがご一緒されたいと思った理由がとても良く分かりました。
そして能の「隅田川」をテーマにした稲葉さんが作曲された作品は、この日が初演でした。
「隅田川」は、ご存知の方も多いと思いますが、今年、年初の震災や豪雨でお子様を亡くされた方々の悲痛な想いを思い返す様なストーリー。
弾き語りとは、そもそもこういう事なのだ。と、改めて感動を頂き、勉強させて頂きました。
小野さんと稲葉さんのお話も心地よく、面白く、とても素敵な時間を過ごさせて頂いたのでした。
今年も残り数日。一年を振り返ると、本当に沢山の出来事がありました。皆様、大変お世話になりました。ありがとうございます。
自分の信念と礼を大切に、物事はより良き方向へ、沢山の方々のお力をお借りして、これからも精進して行きたいと思います。
地域の為、日本の伝統文化の為、ここ神楽坂の地で出会った大切な方々の為、微力ではありますが、貢献できるように、来年も努めたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
来年1月19日(日)のお弾き染め会に向けて、気持ちを緩める事なく、がんばります!