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1.伝来 飛鳥・奈良時代(574〜793)

箏は、今からおよそ1300年程前の飛鳥・奈良時代に、朝鮮半島や中国を始めとした、諸外国の文化と供に伝来しました。

遣唐使船の交通路

当時、楽舞は朝廷のものであり、楽器は朝廷の雅楽寮によって演奏されており、箏をはじめとする楽器は、朝廷の管理のもとにありました。

雅楽寮には、唐楽(とうがく)、高麗楽(こまがく)、百済楽(くだらがく)、新羅楽(しらぎがく)があり、箏は、唐楽の合奏に使われたものと思われます。唐楽は、当時の朝廷が最も敬意を表していた大唐の国(今の中国)の楽舞に使われる楽器の一つとして大切に扱われ、以来消滅することなく、継承されていくこととなります。

加彩楽舞女子像 中国 唐時代7-8世紀

735年には、遣唐使の吉備真備きびのまきによって、唐の音楽理論や音楽思想が持ち帰られ、752年には東大寺大仏開眼・供養会にて大規模な声明と楽舞が催され、寺の宝物を保管しておく収蔵庫である正倉院には、当時の楽舞に使われたと思われる楽器や仮面が今でも多く遺されています。

正倉院宝物 金銀平文琴

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