2025年1月19日(日)、ついにやってきました!奥神楽坂 お琴・三味線教室のお弾き初め会の日です。
新年のお集まりに嬉しく、よく晴れた気持ちの良い日でした。子供達もきちんとお着物を着て、楽しみに待っています。
椿山荘のスタッフの方達には、このように素晴らしく、万事整えて頂きました。
立派な金屏風に緋毛氈の舞台、音響設備や照明もバッチリです!ちょっと緊張しちゃうな….。
4ヶ月の間、月に1回合奏練習日を設け、お稽古にも熱が入り、この期間の皆さんの成長ぶりには目を見張るものがありました。
さて、最初の演目は「新高砂」です。初春に相応しく、皆様の健康と長寿、繁栄を歌った曲になります。
初舞台な上にトップバッターとは、さぞ緊張された事と思います。古典曲は押し手(絃を押して音程を調整する)が多いのですが、練習の時から熱心に、何度も確認をして仕上げてきた成果を聴く事が出来ました。
続いては、子供達の初舞台です。曲の説明やら、お名前のご紹介やらでお喋りしている時から、弾く気満々で先生の方を注目している姿が可愛らしくて、ついつい笑みがこぼれました。
お二人とも四歳の時から通ってくださっている生徒さん達です。お二人が七五三を迎える頃には、小さくても温かい初舞台を設けたいと願っていた事が実現しました。嬉しくて嬉しくて、弾いている最中にも微笑みが止まらなかったのです。立派に努めて下さったお二人に感謝です。これからの成長が楽しみで仕方ありません。
そして、「六段の調べ」この曲の合奏練習はいつも夜でした。お仕事帰りにもかかわらず、時間を割いて必ず参加して下さる熱意が、どれほど嬉しかった事でしょう。
壱越の六段の調べと、黄鐘の雲井六段の合奏曲として、また、仏教の「六道」になぞらえて、六道図を映像で楽しんで頂きました。
そして、箏と三絃による「八千代獅子」。私の師匠である新井先生にも参助頂いて、華やかな合奏曲になりました。
続く「千鳥の曲」は、このお教室の初の生徒さん、Sさんと二人きりでの舞台です。コロナで通えない時期もありましたが、彼女の熱意は素晴らしく、今や二人きりで、本手・替手と分かれて10分以上にわたる立派な名曲を弾きこなしています。 最近は歌と三絃の成長も著しく、頼もしい限りです。なんと嬉しい事でしょうか。
続いて「ジブリメドレー」子供達の熱いトトロコールによりまして、トトロ・天空の城ラピュタのテーマ・千と千尋の神隠しと、3曲のメドレーソングです。最初は、そんなに沢山弾く事は難しいだろうと思い、千と千尋だけにしましょうよ。と言ったのですが、「好きこそものの上手なれ」を現実として見せてくれた子供達でした。
お琴の基本的なお調子と異なる音階で弾くジブリメドレーは、大人でも最初は苦戦するものですが、子供達の飲み込みの早さには、本当に驚かされました。私、調子に乗って1月のお稽古では、遊びで小学生にも「春の海」体験をやってみたりしているんですよ。これまた楽しいお稽古です。
最後は私と、新井先生の「水の変態」です。様々な準備に追われて、暗譜が全然間に合っていなかったのですが、どんな事になろうとも、頑張る姿を見せる事が大事と思い、新井先生のお助けを借りながら、完走しました。
これはまた、もうちょっとどころか、たっぷり勉強したい曲です。
さて、全7曲が終わりまして、楽しいお食事会です。お写真撮れなかったものもありますが、とても美味しいフルコースを楽しみました。お飲み物も飲み放題。子供達には子供用のお祝いコース料理。
曲を終えた達成感から、きっと美味しく召し上がって頂けた事と思います。
デザートの頃に、子供達から七五三祝いの紅白饅頭を、参加頂いた皆様にお持ち帰り頂きました。神楽坂・五十鈴の大きな薯蕷饅頭、とっても美味しかった。
達成感に満ちた嬉しさを持ち帰り、生徒さんに頂いた素敵な花束を、お教室に飾りました。蝋梅が入った芳しい花束は、嬉しさに祝福を添えて下さいました。毎朝、この香りに癒されています。
次は、程よき頃に、椿山荘の蛍を皆んなで楽しむ会なんてどうでしょうか。蛍の会だから、夕方から夜にかけての会もまた、風情があっていいですよね。どんな曲をみんなで弾こうか。今から思うだけでも楽しみが広がります。幸せだな~。
ご協力頂きました皆様に、心より感謝申し上げます。誰一人欠けても、このような素晴らしい会は成り立たなかったと思います。温かい皆様に囲まれて、こんなに幸せな事はございません。本当にありがとうございました。
感謝を込めて, 奥神楽坂 お琴・三味線教室 川上知春