• 東京・新宿・奥神楽坂にあるお琴教室・三味線教室

今年3月3日に予定されていた「びかむ」さんのコンサート。新型コロナウィルスの影響で、当面の延期を余儀なくされていたのですが、ついに今日9月29日に振替公演が開催されました。

半年も経ってしまったのですねー。長かったな〜。楽しみに待っていました〜。ついにこの日が来たのですねー。

とは言っても、本来3月3日昼公演・夜公演の2回だったはずのものを、混雑を避ける為、9月29日昼公演・夜公演、10月28日昼公演と、3回の公演に分けて開催して下さる事になったのです。

更に、演者さんと観客との距離は2m以上、観客の手指消毒・マスク着用はもちろんの事、最前列の方達はフェイスシールド着用、席も間隔を保ち、休憩時には窓を開けての換気。と、厳重警戒と対策を施しながらのライブでした。

席に着くと、おや?CDが置いてある。なんと、平家物語から「俊寛」のうた語りCDが来場者へのプレゼントになっていました!!ありがとうございます!!

演奏が始まり、坂田梁山先生のソロ「孤愁」にしびれ、次のびかむさんメンバー揃っての「うみなり」ではそのハーモニーに胸が熱くなりました。美しい和楽器の音色が重なり、坂田美子先生の美声が響く。ああ生演奏って本当に素晴らしい。

そして、「敦盛」は、どうしても自分達で弾いてみたくて、楽譜を譲って頂いたという経緯があります。生の演奏を聴かせて頂くのは、実は初めてでした。

自分の演奏方法と、稲葉美和先生の演奏の違いなど、(←これ、大違い)勉強になる事も多く、果たしていつになったらこんな風に弾けるようになるだろうかと少し途方に暮れましたが、本当に素晴らしいものを見せて頂きました。少しでも近づきたい。努力しようと心に決めました。

そして休憩をはさんで後半です。後半は自粛期間中に作曲された曲を2曲、お聞かせ下さいました。「星のツバメ」は、前向きなメッセージが沢山詰まった、希望の歌で、夜明けの雰囲気。「井戸の茶碗」は落語のストーリからの語り物です。最後にほっこり温かくなるようなお話。パーカッションの木村たかのぶ先生の語りは本当に「その人」が語っているようにしか思えない気持ちになる愉快さがあります。そして最後のアンコールで「京風はろう節」。あっという間の2時間でした。

今日はお差し入れにちょっとお菓子を持参しました。

自分用にも購入したので、中身をちょっとご紹介。

もみじまんじゅうで有名な「にしき堂」さんに、「新・平家物語」と言うお菓子があります。文豪・吉川英治先生の「新・平家物語」に因んで創作されたそうです。赤餡を平氏、白餡を源氏に見立てて、一つの小箱に納めて平和を象徴しているそうです。「にしき堂」さんですからお味は間違いございません。

ああ、今日も素晴らしい1日になりました。音楽は心の栄養。人をゆたかにしますね。

邦楽器と物語、自分だったらどんな風に創るだろうか。心に残る物語りを作りたいな。