• 東京・新宿・奥神楽坂にあるお琴教室・三味線教室

2020年10月23日の夜、琵琶奏者のお友達からお誘いを頂いて、矢来能楽堂での、原文語りと音楽による竹取物語の舞台を観に行ってきました。

神楽坂駅前のla kaguで待ち合わせをして、開場まで1時間程あったので、ささっと美味しいものが食べられる、中華料理やさん「龍朋」へGo!

言わずとしれた、チャーハンの有名店です。会社帰り、途中下車しても食べたくなるお味のお店なんだとか。

有名シェフが日本一のチャーハンだと紹介した事もあるそうで、神楽坂を紹介するテレビ番組でも、よく出演されています。

写真を撮り忘れてしまったので、ちょっと昔にとったものですが、この日も注文したものは同じでした。ハハハ。

お気に入りのチャーハンと生姜ラーメン。二人でシェアしながら美味しく頂きました。

何と、オーダーしてからお料理が出てくるまで5分?かからないと言う早さです。ゆっくりお食事しても滞在時間は30分もありませんでした。

そこで、龍朋を出てすぐの、神楽坂通りにある、「かもめブックス」のテラス席でコーヒーを頂き、横並びのアウトドア席というのも功を奏してか、お互いの近況やら今度合奏したい演目についてやら、ずっと練りに練っているイベントの構成について、その他諸々を喋り倒していたら、あっという間に開場の時間に。急いで矢来能楽堂へGo!!

私はお能もちょっと好きで、こちらの矢来能楽堂も、近所ですし、来た事がありました。前を通りがかる度に、観たい演目が予定されていないかチェックしたりしていますけれど、コロナの事もあり、なかなか今まで通りとはいかない様子だなー。と思っていたところへ、今日、お誘い頂いたのです。

通常のお能の演目とはちょっと違うのですけれど、能管と琵琶と打ち物の演奏に、俳優さんが声と身体全体を使って古典の調子で物語すると言う、雰囲気たっぷりの舞台でした。

入館前の手指消毒にマスク着用、座席は一席ずつ間隔を開けての着席だったので、定員の50%にも満たない収容だった様に感じました。その分、とても良く見えました。当然ですよね…。

能管と琵琶の演奏から始まります。これは、子供が聴いたら泣き出しそうな雰囲気、すぐに異空間へ導かれます。打ち物の種類の多さも興味深く、鐘やおりん、小さなスティックで打つ様な中国のお琴・揚琴(ヤンチン)、オリエンタルな様々な音で、更なる段階へさらわれます。

俳優さん(女性)の登場です。黄色ともクリーム色とも辛子色とも違う、まさに御月様をイメージさせる、美しい色無地の着物に、半巾の唐織の帯。そして、古典原文で語り始める竹取物語です。

何と言うのでしょうか、あっという間に異次元の旅をしてきた様な感覚です。能舞台というのは、そう言う「力」があるのでしょうか?

改めて、神楽坂は魅力的な町だと思います。こんな、半径100m程度の空間に、日本一の魅力的なチャーハン・ラーメンから異次元の世界まで、たっぷり詰まっているんですから。

お友達と感想を語りながら、駅まで歩き、バイバイしてから私はスーパーに寄り、再び「龍朋」を横目に見ます。さすがです。行列できてます。皆さんお仕事帰りですよねー。

そして「かもめブックス」の前に、夜に開店するパン屋さんなるものが開店していました。

神楽坂って、本当に面白い街だな。やっぱり大好き。

今度は「かもめブックス」のプリントーストもご紹介したいと思います。