• 東京・新宿・奥神楽坂にあるお琴教室・三味線教室

どういうわけか、タイミングが飛んでしまいまして、2022年初の記事になります。

大変遅ればせながら、本年もどうぞ宜しくお願い致します。

オミクロン株が猛威を振るう真っ只中、お教室に通う生徒さんの職場にも感染してしまった方が出て、お教室に来れなくなってしまった生徒さんや、

小学校の時差登校も始まり、お教室に通うAちゃんも、いつものお稽古の時間が前後したりするようになりました。

幼稚園も休園になっている所もあるようで、心配な日が続いています。

さて今日のお稽古トップバッターはAちゃん。お稽古の時間が前後している事に慣れない私は、とうとうやってしまいました…。

ピンポーン♪……….?アレェ!?まだ30分あったはずだけれど。

いえいえ、玄関のモニターに映る姿は紛れもなくAちゃんです。

直前まで銀行に用事があった私は、シャワーを浴びて、遅い昼食を済ませた直後。

部屋着を決め込んで、上下スエット姿のどスッピンです。

せめてもの救いは髪を乾かしてあった事でしょう。

言い訳にもなりませんが、いつもは1時間前には色々整えているのですけれど…。

はい、やっちゃいました。上下スウェット&スッピンマスクでお稽古です。

クールなAちゃんは、散らかったキッチンも物が散乱した玄関も気に掛けずにお稽古して下さいました。感謝😅

本当はこの記事冒頭のこんな姿でお稽古するのが理想です↓↓↓

だって、気持ちも引き締まるし、先生として失礼の無い姿でしょうから。ま、理想は理想として。。。

小学生のAちゃんは、お稽古をお休みする事なく毎週きちんと通ってきてくれます。本当に感心な程に真面目に。

その成果は言うまでも無く現れていて、良い音が出るようになってきたし、

お三味線の糸巻きもキュキュッと締めて音を合わせる事も出来ます。

ちょっと難しいかな〜と思うような指遣いもこなせるようになってきているし、

何より姿が様になってきて、集中力もグングン上がっています。

私はお稽古の度に感激しています。

そして今日は情けないジャージ姿の私がドタバタと慌てていて、

三味線の駒を探したり、チューナが出て来なかったりして、音のチューニングに、音叉を使いました。

この音叉、現代の箏曲には音が2Hrz足りないので(低い)、もう10年以上使っていなかったのですが、

二人のお稽古の場合、お互いの音が合っていれば良いので、いえ、お互いの音を合わせられる事の方が大切なので、チューナーが咄嗟に行方不明という今、何故か手元にあった音叉が日の目を見たのでした。

Aちゃんにも音叉の使い方を見てもらう良い機会だったかな?

とんだドタバタ劇でしたが、コロナの影響がこの程度だと思えば、どうという事も無いはず。。。

そして懐かしい事を思い出しました。

ずっと昔に習っていた、とても可愛がって頂いた先生の事を。

その先生はいつもピシッとスーツを着て、きちんとした装いでお稽古をして下さったものでした。爪の先まで気を遣って美しく整えていらっしゃる様は、本当に気持ちの良いものでした。

けれど、1度だけ、ジーンズにTシャツ、スッピンサングラスの日があった事を思い出しました。

きっと大変お忙しかった頃の事と思います。ふと思い出し、懐かしく、クスリと笑いました。

いつか、Aちゃんもそんな風に私の事を思い出してくれるかしら?