• 東京・新宿・奥神楽坂にあるお琴教室・三味線教室

暖かくなったと思ったら、小雨そぼ降る寒い日が続いたり、地震や流行り病、悲しい世界情勢を耳にする事で心がザワザワする事もありますが、

変わらずこの季節になると美しい花を咲かせてくれる桜は、儚いその花弁を散らす事で、悲しみを一緒に流してくれるように思われます。

今年は特に、そんな風に桜を眺めました。

我が家の桜は、淡いピンクのソメイヨシノとは違って、一足早く可愛らしいピンク色の花を咲かせて、今年は例年より長く私達家族とご近所の皆様を楽しませてくれました。

雨上がりに、メジロやヒヨドリが花の蜜を飲みに来るのも微笑ましく、一年に一度のピンク色の窓を、嬉しく愛おしく眺められる幸せ。

さて、先日の仏画教室。音楽もお好きな染川先生のリクエストにお応えして、私は桜と春をテーマにしたお箏のBGMを選曲し、聴いて頂きました。

素敵だなーと思う音楽を聴くと、不思議と空気がフワッと上がるものですね。

宮城道雄先生の「さくら変奏曲」は名曲中の名曲。「さくらさくら」の旋律を主題とする変奏曲で、箏2部と17絃の3重奏です。

この曲が大正12年に作曲されたなんて、初めて知ったのですが、大正12年って、関東大震災に見舞われた年だったのですね。

不朽の名作とはこういう曲の事を言うのだと思います。下のYouTube音源は、宮城道雄記念館のものをお借りしました。

もう12年も前の事になりますが、とある海外企業のパーティーに呼んで頂き、帝国ホテルのバンケットルーム(孔雀の間)でこの「さくら変奏曲」を聴いて頂いた事は、本当に良い思い出になっています。平和に集える、交流できる、またそんな日が早く来るといいな♪


ちょっと遠出して、富士山が綺麗に見える、ゴルフ場へ出かけてきました。美しい富士山、いつまでもこのままで居てね。