• 東京・新宿・奥神楽坂にあるお琴教室・三味線教室

桜が美しく咲く春の日、箏曲宮城会関東支部の演奏会に出演してきました。国立劇場が今年10月に閉場される前、初代国立劇場最後の出演舞台でした。

私はプログラムNo.10番の唐砧で出演させて頂きました。矢崎明子先生率いる門下生45名による大合奏。「唐砧」は高箏・低箏・三絃による三重奏ですが、これだけの大人数での合奏というのは、数人で合奏するのとはまた違った難しさもあります。

この舞台の為、昨年11月から毎月、宮城道雄記念館で矢崎先生にお稽古をつけて頂き、時間を掛けて丁寧に合奏曲として作り上げて頂いたのでした。「歌うように奏でる」矢崎先生のご指導でとても印象に残った言葉でした。

そしてこの立派な舞台に立たせて頂き、好評を頂いた事がとても嬉しく、この感激は生涯忘れられぬ思い出になりました。

今回の演奏会は、総勢500名以上の出演者とその楽器を運搬して下さる運営の方達で、舞台裏は凄い事になっておりました。

前日のリハーサルでは、国立劇場大稽古場へ。

そして、今回も沢山のお友達や生徒さんやそのご家族様が応援に駆けつけて下さいました。なんとも心強い応援団に支えられて、この立派な舞台に立たせて頂けた幸せは、格別なものです。本当に「ありがたい」事なんです。

大事な時間を使ってご足労下さり、お力添え下さる方達のお気持ちを、これからどんな風にお返ししてゆこう。

ごった返す楽屋では到底頂けなかったお弁当を、帰宅してから頂く事にしました。舞台の興奮を話しながら頂くお弁当は、とても美味しかったです。

そして、終演後にお友達にご挨拶している時に、ふと、声を掛けて下さった方が居ました。なんと、ほとんど行き別れになってしまっていたような、懐かしい姉弟子様達が、私に声を掛けて下さったのです!

もう、懐かしいやら嬉しいやら、あまりの驚きに飛び上がってしまいました。こんな嬉しいサプライズまで用意して下さった国立劇場の神様に、深く深く感謝しています。

いつもお教室に飾っている姉弟子様との記念写真

今まで出会った全ての方達に、今ある自分は皆様のお陰様です。深く深く感謝しております。

お世話になった先生方、姉弟子様、お教室に通って下さる生徒さん達、温かく応援して下さるお友達に家族、皆様のお陰様で私がある。しみじみと思う日でありました。

4月22日には、また別の演奏会の予定があります。まだまだ気を抜かずに頑張ります!

来年4月には、宮城会全国大会にも出演させて頂く予定です。更なる精進を誓います。

今日の佳き日に感謝。